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オーストリア旅日記1989


8/21

 昨夜は一旦チューリッヒに戻り、そこからザルツブルク行きの寝台に乗ったのだが、これがまったくひどかった。寝床が小さいマットを幾つか敷いていたのでボコボコして背中が痛い。今朝5時過ぎにザルツブルクへ着いたときは、私もさまよえる子羊も悲惨な状態だった。6時までベンチで待って、コーヒーショップへ入って時間をつぶす。とにかく寝たかった。

 やっとホテルへ入っても、まだベッドメイクをしていないので眠れない(しかし、部屋に入れてもらえただけマシといえよう。かなり早い時間なのだから)。ソファーでうつらうつらしているうちに、体力回復したように思えたので2人でザルツブルク城へ行くことにした。行ったらまた疲れてしまった。帰りに寄ったPeter教会がとても美しくて感動した。色合いがいいのだ。昼寝をして、夜はザルツブルク城のコンサートを聞きに行く。ピアノとビオラが日本人だった。

 とにかく今日は疲れた。ここ数日の無理がたまっていたとみえる。本当ならモーツァルトの生家なども見たかったのだが、ほとんど何も見られなかった。

8/22

 ウィーンに移動する。駅に着いたところで、客引きに出会う。うさんくさい所だと困ると思ったが、行ってみるとまともだったので泊まることにした。難はベッドがダブルということだが、洗濯機が付いているところが気に入った。

 お昼は念願の日本料理屋へ行く。日本料理といってもどうやら日本人が経営しているのではないようだ。値段は良心的なので、毎日通うことにした。私もさまよえる子羊も「あっさりしたもの」に飢えていたのだ。いままで「あっさりしたもの」を食べたいとずっと思っていたのだが、こちらではそもそもそういうものは存在しないようである。だいたい「あっさり」という単語すらないのではないか?

 シェーンブルンでカメラを落としてしまった。フィルムの途中なのに巻き戻されてしまったので、壊れたかと思ったが、新しいのを入れるとどうやら撮れるようである。その後さまよえる子羊にも2回ほど落とされたにもかかわらず、けなげに働く良いカメラだ。

 夜はHofburgのコンサートへ行った。宿で前もって確保していた券を分けてもらったのだ。クラシックのコンサートだったが、随分informalなものだ。しかし、だからといってカメラはやめてほしい。

夜も和食屋へ行く。

8/23

 ペンションは朝食が付いていないので、不便だ。国によっては朝食がなくてもまったく不便を感じないこともあるが(例えばロンドン)、ここでは何かと面倒くさい。

 今日のハイライトは軍事史博物館である。ここにはサラエボ事件でオーストリア皇太子夫妻が乗っていた車と着ていた服が展示されているのだ。なかなか面白い所である。あまり人もいないので、ゆっくり見られる。見終わった後、受付の所でオーストラリア人の夫婦に「あなた達はベトナムの兵士か?」と聞かれてびっくり。普通の観光客は来ない所なんだろうか? それにしても私が兵士に見えるものだろうか?とても鍛えた体には見えないのだが。それに、日本人とベトナム人は結構違う顔なんだけど。軍人がたくさん見に来ていたので、教養コースに入っているのかもしれない。

 夜はWiener Mozart Orchesterのコンサートに行く。東京でも一度聞いたとがあるが、今日の出来はそれよりはあまり良くなかった。真夏はシーズンオフなので練習が少なかったのか? こちらにきて感じたが、日本の観衆のマナーはとても良い。こちらでは物は落とす、咳はする(日本の観客ってけなげなほど咳を我慢していますよね。楽章が終わると皆さんいきなり咳をしだして、ああ今まで耐えていたのねえ、と感動してしまうのです)、写真は撮る、と気が散ってしょうがない。

8/24

 ウィーンに来たら、聖シュテファン大聖堂だ。カタコンベだ。骨が足元に転がっているぞ、わくわく! と思っていたので、実際入ってちょっとがっかり。いえ、骨はあったんですが、きれいに積まれていたのです。青池保子の「エロイカより愛をこめて」を読んだ身には、物足りなかったのです(この漫画にはイタリアのカタコンベが出てくるのだが、まさに足元に無造作にゴロゴロと骨が転がっているシーンが描かれている)。

 夜はまたしてもコンサート。これが市庁舎の中庭での屋外コンサートだったもので、寒さにふるえてしまった。アンコール曲をパスして、もはや通い慣れた和食屋へ行く。3日間昼夜を問わず通ったせいか、サービスで麦茶を出された。うれしい。

8/25

 悲しいことに、免税のお金を返してもらえなかった。飛行機を使う場合、いつ・どこで免税手続きするかははっきりしているが、電車の場合よくわからない。パスポートチェックをされるときに聞いてみようと思っていたら、パスポートチェックはなくて、結局手続きできなかった。どうやら検札にきた車掌に言わなければならなかったようだ。それがわかった時点でどうにかならないかと交渉したが、拒否されてしまった。くやしい。ウィーンでは高い買い物をしていたので、免税分はばかにならないのだ。

 長かったヨーロッパとも今日でお別れである。EC圏内は入出国のスタンプを押してもらえないことが多いので、パスポートはきれいなままだ。もっとたくさんスタンプがたまるかと期待していたのだが。(それでも東独のスタンプがあるので、今となっては貴重である)

 帰りの飛行機は、窓際の席で出入りが不便。長距離を飛ぶ場合は通路側の席の方がいいと認識した。以後、チェックインのときに短距離は窓側、長距離は通路側の席をリクエストすることにしている。

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