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最終修正日:1997年9月19日
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紙がない!

「中国のトイレ」をご存じだろうか? 私が以前読んだ旅行記では、中国のトイレは個室がなく、全くしきりのない所で(外の囲いはもちろんあるが)並んで用を足すということであった。もちろんホテルの客室のトイレはこの限りではないので、このトイレに耐えられない人はホテルで済ませるしかないのだそうだ。

一応覚悟を決めては行ったのだが、幸いそういうトイレに入らずにすんだ。ときどき連れて行かれた友誼商店やレストラン等は外国人用の仕様になっていたからだ。

仕切りがあったのは幸いなのだが、困ったのは紙がない、鍵が壊れていることが多かったことである。紙がないというのはガイドブックにも書いてあり、トイレットペーパーを3ロール持参したのだが、鍵が壊れている場所が多かったのには閉口した。人と連れだって行ったときは押さえていてもらえばよいのだが、1人で行ったときはひたすら他の人が来ないように祈るしかない。中国のトイレは基本的に洋式なのだが、便座がかなり汚いことも多い。今回の旅はさすがに除菌クリーナーを持っていったのだが(今までその手の物は持っていったことがない)、拭いても拭いても汚れがにじみでてくるので、もって行くなら便座シートがよい。汚いトイレに耐えられない人には旅行できない国である。(日本だって公衆トイレは汚いけどね。)

ホテルのトイレ(客室ではなく、ロビーとかにある方の)にも紙がないことがあったので、どこへ行くにも紙は持参がよろしいでしょう。

china21.jpg公衆トイレ



胃痛 − 我欲熱湯

上海・蘇州・桂林あたりの食事はおいしい。野菜が多いし、味つけもあまり塩辛くない。味はよいのだが、油を多量に使っているためお腹の調子をおかしくする人が続々と出た。移動の列車内でお腹が痛くなったときは、紙に「我欲熱湯」と書いて人が来たらお湯をもらおうとしたのだが、頼まずともあちらからお茶を持ってきてくれた。中国はお茶の国で、ありとあらゆる場所にお茶の用意がされている。友誼商店でも、買い物をしないでお茶だけのむこともできる。一度空港で身動きできないくらいの胃痛がやってきたが、待合い室にお茶の用意があったので薬を飲めた。ああ、まったくありがたい。

ところで日本人で良かったのは、漢字がわかるということだ。博物館の説明もなんとなくわかる(ただし簡体字はさっぱり!?)。我欲熱湯が中国語としてちゃんとしているかはともかく、多分意味はなんとか通じるであろう、と考えた。試せなくて残念である。もっとも、実際は「茶(チャー)」というだけで良いそうだ。

見所 その1 − 秦始皇帝の兵馬俑

中国はその長い歴史にふさわしく、歴史的建造物にあふれているが、景観を楽しめる場所も多い。そのひとつ、桂林の河下りもコースに入っていた。河下りは少し雨がちの方のがよいそうだ。霧のかかったぼうっとした、よく水墨画に見る風景が楽しめるからだ。クルーズ(というと趣がないですね)の間には、ところどころ見所といえるスポットがある、ようである。断言できないのは、船内で鍋責めにあっていたからだ。乗船するとまもなく食事が始まり、鍋をつつくのに夢中になっていると、気付いたときには途中の見所をすべて見逃すはめに陥る。食事中でも、見所ではアナウンスが入るとでもいうのならいいのだが、そういうこともなかったのである。食後の残り少ない時間はデッキに出て景色を楽しめたのだが、どうもこの河下りの思い出は鍋しか残っていないのが悲しい。

桂林を過ぎると、次は西安である。私の最も楽しみにしていたものがここにある。西安は昔の長安の都。目指すものは、秦始皇帝の兵馬俑である。始皇帝の死後にもあの世につきそって行ける等身大の兵士や馬が−埴輪のような素材でできている−ずらりと収められている。これが10や20の数であれば、まだこれほどは驚くまい。しかしその数は発掘されたものだけでも6000体にもおよぶ。まだまだ発掘を待っている分は多い。発掘の途中経過も公表されているが、破損が激しく、展示されている形にまで復元する作業は相当困難さと、もちろん時間を必要とするだろう。スケールの大きさというのが、何を見るにつけても、中国の建造物/自然全てにあてはまる修飾語のようである。

china12.jpg璃江下りの船から見たの景色

西安はかなり砂漠に近い内陸の都市である。街中もほこりでうす茶色い空気をしている。都としての長い歴史を持っているため、見所も兵馬俑一つではない。 華清池−楊貴妃の別荘。温泉が出るので、ツアーのメンバーは痛めた喉をしめらす機会を得た。陝西省歴史博物館−中国の物しかないのだが、「1国の歴史でこれほど展示物があるのか」と驚嘆する。

ところで、中国に行ったときに見ていただきたいのはごみ箱である。かわいい動物の形をしている。パンダ、龍、鯉、獅子、etc. 思わず撫でたくなること、うけあいだ。

寝台列車 暖房入らず

上海→蘇州→桂林→西安の次は洛陽へ向かう。歴史の教科書でもよく見る龍門石窟を見た後、北京へは寝台列車に乗って行く。ここで思いもよらぬ事件が発生した。列車のヒーターが壊れたというのである。しかも修理は北京でしかできないのだそうだ。いくら暖冬とはいえ東京よりは寒いのである。向かう先は、洛陽よりさらに北の北京である。はたして暖房なしに耐えられるのだろうか!?

とにかくありったけの服を着込む。使い捨てカイロを3つ取り出し、背中、腰、足下に1つずつ配置する。列車備え付けの布団を上からかぶり、さらにそのうえにコートをかける。だが寒い。どうにも寒い。コートは上に掛けるより、着てしまった方が暖かいかも! と思って着込んだが、それでどうにかなる寒さでもなかった。旅行の間ずっと付き添ってくれる中国人のエスコート役の女性が同室だったが(1コンパートメント4人が寝られる)、北京育ちの彼女も「昨夜はとても寒かったですね」と翌朝言っていた。北京の人が寒いと言うくらいの寒さである。ツアー内には風邪をひいている人もいたので、気の毒だった。当初の予定では北京から洛陽に向かうはずだっただけに(旧正月のため逆回りコースになっている)、何と言っていいのか「背負わずに済むはずの苦労を背負ってしまった」感は否めないのである。
china6.jpg虎丘



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