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コアラ八景

最終修正日:1997年10月29日

一苦労の入国審査

 オーストラリアのケアンズ空港のことである。入国した観光客を待っていたのは、横一列に並び、荷物を自分の前に置くようにという命令であった。
 「どわ〜、いったい何事?」 
観光客の間に緊張が走る。そこにさっそうと現れたのは、犬を引いた係官。犬は荷物のあたりをクンクンと嗅ぎ回る。そうか、麻薬捜査犬だったのか! さっきまでの緊張間は一瞬にして消え去り、一生懸命働く犬の姿に
 「おお、頑張るんだよ」
というほのぼのした空気が漂うのであった。

 オーストラリアは入国審査が結構きびしいのだ。食品を持ち込む場合は申請しなければならない。しかも申請したものに関しては、わりと厳密にチェックする。友人が雛あられを申請したら、包装紙の上から感触を確かめていました。(どうやらナマモノかと思っていたらしい。包装紙を開けましょうか?と聞いたが、乾燥したものだとわかったらあっさり必要ないと言われたので。) 雛あられを何と記述したか正確には覚えていないが、「rice何とか」と書いたようだ。
 それから、キャンディについては「Candies???」と怪訝そうな顔をされたので見せたら、「Oh! Sweets!」というリアクションが返ってきた。キャンディって英語でcandiesと言わないんでしょうかね?

aust2.jpgコアラ
コアラは一日の大半を寝てすごすそうです

すったもんだのチェックイン

 この旅はJTBのツアーだったのだが(ツアーといってもほとんどフリーの形態)、私と友人その1(仮名で白山羊さんと呼ぶ)が日本から参加し、友人その2(仮名で黒山羊さんと呼ぶ)がヨーロッパ某国から現地入りし、あちらでツアーに合流する手はずになっていた。飛行機の都合で黒山羊は私達よりも後に着くことになっている。私達がホテルにチェックインし、近くのスーパーでカップラーメンなどを買い込みお腹を満たした頃、やっと彼女が到着した。予定よりも遅い時間だ。部屋に入るなり
 「やー、大変だったよ」
と彼女。「どーしたの?」ときいたら、receptionで名前を言ってもわかってもらえなかったらしい。黒山羊の名前でだめだったので、私の名前ならわかってもらえるかと言ってみたらしいが、それでもだめだったという。
 「もうどうしよう」
と途方にくれていたところに、先ほど私達の荷物を部屋へ運んでくれたポーターが、「うーさん? 聞き覚えがあるぞ」と言って彼女を部屋へ案内してくれたのだ。ツアーの申込をするとき、あんなに現地で合流する友人のことを頼んでおいたのに!! まったくひどい話だ。そのポーターが名前を覚えていてくれなかったら、彼女はどうなっていたのか。それにホテルってチェックインした客の名前を把握していないのかしら? いくら団体客とはいえひどいわ。

暑いよ45℃

 人間いったい何度までなら生きてゆけるのか不明だが、少なくとも45℃はその限界に限りなく近い気がする。こうなると長袖を着ていようが、半袖だろうが、あまり関係なくなってくるのだ。感じられることはただ一つ、
 「暑い!」 
湿度もそれなりにあるので、疲労は倍加する。ケアンズから観光に出かけたキュランダという所は、最高温度45℃までいったのだ。ケアンズ市内は、それよりも少しは気温が低かったが、それでも40℃は超えていた。

ウォンバット
やはり睡眠時間が長い動物
結構硬い毛をしている
aust3.jpg

ラフティングって疲れるのです

 ラフティングというものをご存知だろうか? ゴムボートにのって川下りをするのです。これをするには、まずボートを川まで下ろすという作業をしなければならない。ところが坂を下らねばならないので、常に参加者全員に同じ重量がかかるわけではないのである。ところによっては、前方の人にかなりの加重がかかり、また時によっては後方の人により加重がかかる。身長も皆それぞれである。皆が均等な力で運んでいるときはさほどではないのだが、加重のかかり方が違うと非常に重くなり、首が折れそうになる(重いので頭に乗せて運んでいた)。

 やっと川にたどりつき、まずインストラクターに説明を受ける。姿勢のとり方や川に落ちたときの対処など。実際川に入って、落ちたときの訓練もする。(皆、水着を着ています。怪我よけに靴も履いていた。) 観光客が体験する程度の川なので、もちろん客観的にはそれほどの急流ではない。が、やっている身になれば恐い。きゃー、だの、あー、だの言いながら、それでも結構楽しく下って行く。

 ボートで下ってしまうと、すぐ終点に行き着いてしまうためか、途中で随分泳がされた。最初の転落したときの訓練もわりと長かったが、途中流れの緩やかなところでは30分あまりも泳がされただろうか。なさけないことだが、私はあまり泳ぎが得意ではない。ライフジャケットを着けているので、溺れる心配はないのだが、なかなか前に進まないのだ。ひとり後方に取り残されたので、見かねたインストラクターがボートに拾い上げてくれた。(でも私はラフティングに来たのであって、水泳しに来たんじゃないのだよ!)

シドニー

 あまりにも暑すぎる所から来たため、シドニーは肌寒く感じられた。東京から直接来たら、ちょうど良かったんだろうが、45℃の地からでは25℃程度の場所は涼しすぎるのだ。

 さて、シドニーでまず思い浮かべるのはあのオペラハウスである。非常に変わった外観をしているので、ご存知の方も多いだろう。せっかく来たのだからと、オペラを見に行くことにした。滞在中に見られるのは、ベートーベンの「フィデリオ」だけなのでそのチケットを買う。3人の誰もストーリーを知らなかったので、劇場でパンフレットを買い、分担してストーリーを読解することにした。一生懸命ストーリーを読んで把握したのだが、フィデリオは比較的はっきりとした発音だったので、読まないでもよかったなぁ。(通常オペラの言葉はなんと言っているのかまったくわからないような歌なのだ。)オペラハウスの中はまったく近代的な普通のホールだったので、少しがっかりした。変わっているのは外回りだけだったのだ。

動物園

 オーストラリアと言えば動物園である。もちろんコアラをだっこするのだ。だっこの時間まで間があったので、動物園内をいろいろ見て回る。いちばん気に入ったのがウォンバットという動物である。とても愛らしい。ワラビーはすっかり観光客慣れして、餌をもらいに自ら近づいてくる(放し飼いになっている)。しかし、こちらが餌を持っていないと気づくや、さっさと向こうにいってしまうのだ。コアラもたくさんいる。しかし、どれも木にしがみついて寝ている。聞くと1日20時間近く眠るそうだ。それって4時間しか起きていないってこと!? じゃあ、起きているコアラに会える方のが珍しいのか。

 コアラのだっこの時間が来た。係りの人から説明がある。コアラの爪を守るため、お客は直にコアラをだっこできず、なんとコアラのぬいぐるみの上にのったコアラを抱くのだ。つまりは背中をなでなでしかできないのである。しかし、コアラの爪のためだ我慢しよう。

 後で聞いた話だが、人間にだっこされるコアラは、ストレスのせいで平均寿命の半分しか生きられないそうなのである。知っていたら、だっこしなかったんだけど。平均が8年程度だそうなので、この子達は4年くらいしか生きられないのである。

もう嫌! みやげ物選び

 最終日はみやげを買う日と決めていた。今までみやげのことなど気にせずさんざん遊んだつけが回ってきたのか、一際しんどい日になった。みやげというのは、義理とわりきってチョコでも買う場合を除き、ちょっと気のきいたもの/珍しいもの等を選ぼうとしたとたん、その作業は困難を極める。気に入ったものが目に入ったとき買うというのならいいのだが、何かを見つけるぞと意気込んで探すときほど何も気に入ったものが見つからないのである。

 とにかく歩き回った。あっちの店、こっちの店、またあっちの店へ戻り、またこっちの店へ戻り。ヒステリーを起こしてしまいそうだ。荷物を増やすまいと最終日までみやげ物を買わなかったのだが、これからは気に入ったものを見つけた時点でとりあえず買っておくことにしようと、深く深く決心した。疲れてタクシーに乗るとお釣りをごまかされそうになるし、カメラを落として壊してしまうし、まったく良いことのない最終日であった。


・気候
南半球にあるので日本の冬があちらでは夏にあたります。広い所なので、旅行記にもあるように国内の気温はかなり違います。肌ざむいこともあるので、何か長袖のはおれるものを持っていった方がいいでしょう。

・食事
まったく期待できません。何かおいしかったものはというと、バナナアイスだけです。どこでもおいしいものを食べられるかわかりませんが、私は香料の入っていない本当のバナナアイスを見つけ非常に満足しました。でも食事はどこのもイマイチでした。

・チケット
オペラのチケットは現地のチケットビューローで買いました。日本に比べると 格段に安いです。座席位置が前の席と少しずれているので、わりと見やすかったです。

・時差
日本と1時間程度しか違いません。フライトは8時間程度かかりますが、時差がほとんどないので体は楽です。

・持参品
フリーで行くときは、割り箸を持っていくといいと思います。カップヌードル などが手にはいるのはいいのですが、箸がなかったので、私と友人はお酒を作るときのスティックを2本使って食べました。

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