Lunatic Cafe

8日目(3):5/10(木)

迷走

予報通り暑くなってきた。日差しが痛いぐらい強く、もう人目を気にしていられなくなって傘をさした。そして風が強くて骨が曲がった。最後はパリに捨てて帰ろう。

私は美術にはさっぱり知識がなく、以前来たときに藤田嗣治の名前を知らなかった。フジタ礼拝堂があることも現地に来てから知ったのだが、その時は時間がなくて行けなかったのだ。それ以来、藤田嗣治について知識が増えたということもなかったが、2回もランスに行くからには見ておくか、という気持ちになっていた。

(i)のお姉さんに聞いたところでは、大聖堂付近からフジタ礼拝堂まで直通のバスはなく、トラムでランス駅の一つ先まで行って、そこから歩くのがいいとのこと。
その通り歩き始めたが、遠い。何もないような通りなのだ。しかも暑い。1ブロック歩いたところにバス停があって、循環しているような表示になっていたので逆側に行くバスだったが乗ることにした。多少遠回りでも、最終的には礼拝堂に行くだろう。

ところが、バスはランス駅まで行ってしまった。私が思っていたより大回り? 慌てて駅で降りて、タクシーに乗ることにした。タクシーは礼拝堂とは逆(!)の方向に走りだし、なんでこんなルート?という道順で走って、最後は「ミニマム幾ら(払え)」という要求。「ミニマム幾ら(払え)」っていうのは、以前パリ市内でも言われたことがあるけど、これって何? ヤクザなタクシー運転手? しかも、そのミニマムが高い。

そんな大変な思いをしてたどり着いたフジタ礼拝堂は、しかし開いていないのだった。
今は12:30。開くのは14:00とある。そこで時間をつぶすには長すぎ、そして周りには何もないような場所だった。

お昼ごはん

さっき駅に戻ってしまったバス停からまたバスに乗り、駅からトラムでまた大聖堂の方へ戻ることにした。
切符読み取り機ところが! 切符を読み取り機にかざしても、赤いライトがついてしまう。やり直す。また赤。ひょっとして切符の制限時間を過ぎちゃった?
降りようにもドアは閉まってしまった。運転手から買おうにも、車両が区切られていて移動できないようになっている。ヤバイ、無賃乗車の状態だ。
幸いにも検察が来なかったので良かったが、だいたい海外では言葉が分からないとか事情が分からないというのは勘案してもらえないので、タラーリ冷や汗だった。

トリップアドバイザーで評判の良いLa Table Annaというレストランに行くことにしたが、思ったより遠くて2ブロックくらい歩いた。1日券があったらバスに乗りたいくらい。

photo102.jpgようやくたどり着いて席に案内されると、そこにはさっきサン・レミで会った日本のツアーご一行様がいた! そうか、大聖堂より前のバス停で降りたのは、この店に来るためだったのね。

ホワイト・アスパラがあるか聞いたら、「ない」と言われたのでランチのセットメニューにした。あー、ホワイト・アスパラ食べたいなー

La Table Annaのランチ

前菜はちょっとしょっぱいけどおいしくて、メインのポークも良いお肉でボリューム満点。食べきれない。クレーム・ブリュレはイマイチ。でもこれで16€は安いが、やっぱり水は高い。

ツアーご一行は、ここの次に「猫祭」に行くという話をしていて、「え、それどこかな? 近かったら私も行こうかしら」とホテルに帰ってから調べたんだけど、場所はベルギーのイーペル、時間は今週末開催というものだった。

ここですぐフジタ礼拝堂に向かえば良かったんだけど、大聖堂をじっくり見るために再入場。心おきなく堪能したら、フジタに行くには時間的にギリギリ。そんなときに限ってトラムも来ない。
どうしよう? パリに戻るTGVをもう1本後にすれば良かった。
フジタ礼拝堂は諦めて、パリに帰ろうか? でも、ランスはもう二度目だ。もう一度ここに来るってことは、おそらくないだろう。今回見なかったら、もうフジタ礼拝堂は一生見ないってことだ。

駅に行って、切符の変更ができるなら、後の列車にしてもらって礼拝堂を見て帰ろう。

フジタ礼拝堂

SNCFの窓口に行って聞いてみたら切符の変更は可能ということで、女性係員が機械で変更してくれた。本当は自分でやる機械なんだけど、操作が分からなくて(しかも私は外国人)窓口にも列ができているのを見て、やってくれたの。ありがとー

さてこれからの道のりだが、バス停で撮ったバスルートの写真をじっくり見ると、トラムの駅から道を渡ったところにフジタ礼拝堂行きのバス停がある(ように見える)。行ってみたら、確かにバス停はあった。後は運転手に本当に行くか確認して、乗り込むだけだ。

バス停には子供を連れたお母さん2人が待っていて、指スリスリのお金を無心するジェスチャーをされたのでびっくりした。だって、普通の人に見えたんだもの。荷物に気をつけながら、カンカン照りの中バスを待つこと10分。長かった。
「フジタに行きます?」と聞いたけど分からない様子。地図を見せて指さすと「行く」って言われたけど、大丈夫かな?

バスはさっきタクシーが走ったのと同じルートを進んだ。ってことは、別にタクシーのルートは変じゃなかったのか。でも途中からルートが変わってしまったので、慌てて次のバス停で下車。その直前でFujitaという案内があったので、建物は見えないけど最悪歩ける場所にあるだろう。降りた通りの名前が地図になかったので、表示のあるところまで戻って矢印の方向に進んだらチャペル発見。よかった!

フジタ礼拝堂入り口で入場料の3€を払い、No Photo?と確認。たまにカメラに×マークの表示があっても、フラッシュを禁止しているだけっていうこともあるので念のために聞いてみた。でも本当にダメだった。

礼拝堂の壁画は藤田が描いたもので、1960年代に亡くなっている人なので絵はモダンなスタイル。キリストの生涯を描いていても劇画風な印象。スカイブルーの色がきれいで、小さな小さなチャペルを時間をかけて見た。入り口の横に説明があるのに後から気づいて、もう一周。(この旅行記を書いているときに壁画の写真を載せているサイトを見つけた。)

変更したTGVは向かい合わせの席で足元が狭いし、向かいの人がずっと咳をしていたので途中で席替え。座席指定でも、ヨーロッパでは別に何も言われない(ことが多い)。
ああ、疲れたな。暑さでまいってしまった。

ホテルに戻って、フロントでクーラーの使い方を聞いたら「リモコンでつける」って言われたんだけど、部屋にリモコンなんてないよ〜 「リモコンないよ」って言うと、「今日から置いた」っていうのが返事。私的には昨日も暑かったんだけどなー
さっきスタバで飲んだフラペチーノが量があったので、夕食はクロワッサン1個で済ませた。明日はマイバスのツアーでジベルニーに行くので早起きだ。

 
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