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海外旅行最大の危機

私は海外旅行に行くと必ず食欲が低下する。まず人と同じ時間にお腹が減らなくなり、1回に食べる量も少なくなる。多分海外の食事は消化するのに時間がかかるからであろう。

当然インドでも食欲低下に悩まされた。朝食はいい。快調に食べられる。昼もまずまずだ。しかし、夕食がいけない。ちっともお腹がすいてこないのである。とはいえ、今回の旅はパック旅行だ。3食すべて込みなのである。せめてスープとフルーツだけでも、と考えてしまうのが人間の性である。

食べたくもないのに夕食を食べ、「やっぱり食べなければよかった」などと考えること数日。胃薬の世話にもなり、食事にも慣れ、やっと食欲が回復してくるのがいつものパターンである。今回もそのパターン通りに事は進んだ。

ところが、一杯の炭酸水のせいで急転直下お腹の具合が悪化した。日本にいても炭酸飲料はほとんど飲まないのだが、その時はお腹も弱っていた。

好きで飲んだわけではない。ちょっと断りづらいシチュエーションで、「どうぞ」と出されてしまったのだ。後から考えれば「これさえ飲まなければ」なのであるが、今更言っても仕方がない。


india37.jpgインドの神様ガネーシャ


いつもよりさらにお腹が減らない夕食時、またしてもスープとフルーツを食べにレストランへ出かけた。さすがに半分も食べられない。レストランで冷たい目で見られたあげく、苦しいお腹を抱えてホテルの部屋へ戻る。胃が痛いし、気分も悪くなってきた。とりあえず胃薬を飲んで横になる。

楽になったと思ったとたん、なぜかまた苦しくなる。楽苦楽苦のサイクルでベッドでもだえていたのだが、そのうち下痢と嘔吐に発展してしまった。ああ、下痢止めを飲まなくちゃ。日本から持ってきた薬を飲む。

"ガイドブックに「お腹はすぐくだる」って書いてあったのは本当だ。"

ところがこの薬がまったく効かない。まずい!水分を補給しなければ!と思うものの、胃は依然として痛く、水すら飲みたくはない。翌日はもう日本に帰らなければならないという日の夜のことであった。

朝になっても症状の改善がみられなかったため、医者を呼んでもらった。脱水症状で点滴をしなければならないという。点滴は初体験である。いろいろ病気やけがをした私だが、うまい具合に今までは点滴を免れてきたのだが、今日の夕方には日本へ帰る飛行機に乗らなければならない。嫌だのなんだのと言っている場合ではないのは明白だ。注射針の衛生面での不安がないではなかったが、連れは後で「きれいそうな針だったよ」とあまり慰めにもならない言葉で私を慰めた。

はたして点滴は威力を発揮した。夕方までホテルで横にならせてもらった私は、なんとか日本へ帰ることができた。空席が多かったので、横になって帰れたのもラッキーだった。


india33.jpgクルーズ中に見た夕日
とてもきれいでした。


水を飲め!

今回の旅行はインド人のガイドさんがついていたのだが、最初から「水を多くとるように」言われていた。そもそも私はあまり水分を多くとらない。日本では1回の食事に1杯のお茶(or 牛乳)で事足りる。旅行に行くと、食事中にジュース(or 牛乳)を飲み、食後にコーヒー(or 紅茶)が出される。私にしてみれば「なんだってこんなに水分をとらなくちゃならないだ!」である。たいていコーヒーは半分も飲みきれない。

それでもインドではがんばった。紅茶もきちんと飲んだ。ミネラルウォーターもそこそこ飲んだ。「これ以上飲めば、ご飯が入らない」程度には摂取した。しかし、この程度ではまったく足らなかったようである。ガイドさんにもたびたび言われた。「もっと飲みなさい!」見ているとガイドさんもたくさん水を飲んでいる。

しかし、人間には限界がある。それでなくとも食欲が低下しているのだ。「飲まなくちゃ! でも飲めない!」の間で私は揺れた。

結論としては、食べ物をどんなに減らしても、ひたすら飲まなければいけないようである。インドの料理は相当の香辛料を使っているので、お腹で希釈するものが必要なのだ。とにかくお腹をこわしたくなかったら、

「何がなんでも飲むのだ!」


ウダイプールの島の宮殿 india34.jpg


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