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最大の危機 その後

成田に帰って健康状態の申告をするとき、ちょっとくらい熱があったりお腹が痛くても「しらばっくれて」しまう人って多いのでは?

ところが今回私は6つの項目のうち4つにチェックがついてしまった。知らんふりをするには多すぎる数である。12月はインドも冬である。まず赤痢やコレラではあるまい。ホテルだって一流どころに泊まり、変なものはいっさい口にしていない。単なるお腹の疲れである確率は非常に高い。しかし、4つのチェックはちょっとまずい。仕方がないので申告した。検査ということになった。この検査は結果がでるまで何日かかかる。"白"の場合は2−3日でわかるが、"黒"の場合は1週間ほどかかる。きっと菌を特定するのに時間が必要なのであろう。

結果が出るまで「指示書」に従って生活しなければならない。曰く、トイレはなるべく1カ所に限定すること、人の多く集まる所はなるべく避けること、調理をしないこと、等など。"黒"の場合は検疫所から連絡がある。"白"の場合はこちらから電話をして聞かないといけない。とりあえず3日後おそるおそる電話をしたが、「赤痢でも、コレラでも、食中毒でもない」というお墨付きを得た。はれて自由の身となったのである。


あちこちで見かけたシマリス
かわいい♪
india24.jpg


今後の教訓

今回の旅はタイム・スケジュールが非常にきつかった。初日の夜遅くインドに着き、翌日の5:45A.M.の飛行機に乗るため3:30A.M.に起きなければならなかった。3時間程度しか寝る時間はなく、しかも旅行初日の夜というのは、えてして寝付かれないものである。自由時間もほとんどなかった。もう絶対にこんなタイム・テーブルのツアーには参加すまい!

全食事付ツアーもまっぴらである。人間やはり、お腹の空いたときに食事をするのが一番だ。食事時だからといって、空いていないお腹に物が入るものでもない。

ツアー旅行にこりた私は、次のイギリス&ベルリンはまったくの個人旅行にした。非常に快適であった(荷物は重かったが)。


india15.jpg水(?)運び中の女性たち
首がこらないのかしら?


あなたはインドが好きですか?

話が脱水症状にそれてしまったので、再びインドに戻そう。「インドに行くと人生観が変わる」「インドに行った人は、すごく好きになるか、全く嫌いになるかの2つに分かれる」というのが、行く前によく聞いた話である。

さて、帰ってきてみてどうであるか? 人生観がなーんにも変わらなければ、インドがすごーく好きにも、すごーく嫌いにもなっていない。前の2つの言葉はインドに不自然なほどの神秘性を与えようとする言葉である。「今までの自分が全く変わってしまうほどの何かが、インドにはあるんだよ」という。

果たしてそうか?

私にはNoと言える経験はあるが、Yesと言える経験はまだない。要は、どういう旅をするかにかかっている。今回私と友人は、ツアー旅行に参加し(ツアーといっても私たち2人にガイド、運転手の計4人の旅なのだが)、見るものといえばマハラジャの宮殿やタージ・マハール廟といった美しいものばかりであった。宿もマハラジャの宮殿をホテルに改装したものや、メリディアン等のランクの上のホテルであった。食事はすべてホテルのレストランである。宮殿は非常に美しく、暑いインドを少しでも快適にすごせる工夫がこらしてあり(こういう工夫を見ると昔の人間の方が現代人より頭が良かったのではないかと、つくづくおもってしまう)、市内の移動は乗用車である。これでは人生観は変わりようもない。


india32.jpgレイク・パレスのシャンデリア

ツアーに、例えばガンジス河での沐浴が入っていれば、人生観は変わるのか? 仏教遺跡を見れば変わるのか? 変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。私に言えるのは、インドは「どんな人でも、またどんな旅であっても、嫌でも人生観を変えてしまうものではない」「人生観を変えたくもないし、インドが嫌いにもなりたくない」という人は、そういう旅ができるのである。「インドってすごそう」という(ネガティブな)イメージにがんじがらめになって二の足を踏んでしまうのは、もったいない。


逆に、変わることを夢見てインドに行くなら、その目的にしかるべき旅をしなければならない。こちらの旅に関しては、私にアドバイスできることは何もない。

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