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イタリア旅行記2007、今度は一人旅

サン・マルコ美術館
サン・マルコ修道院の中庭
サン・マルコはドメニコ派の修道院で、美術的にはフラ・アンジェリコの受胎告知で有名だが、歴史的にはサヴォナローラという坊さんで有名。
フラ・アンジェリコの受胎告知
フラ・アンジェリコの受胎告知
ジロラモ・サヴォナローラ
サヴォナローラの肖像

10月9日(火)

表示幅:標準 小さいモニタ用

サン・マルコ美術館

7:20起床。8時ぴったりに「朝ごはん下さい」のtel。計画より10分遅れの9:10にサン・マルコ美術館に出かけた。教会の前に人が集まっていたので思わず「行列?!」と思ったんだけど、グループで説明を聞いているだけだった。ここで並ぶことになるとこの後のプランに影響するので胸をなで下ろす。

フラ・アンジェリコの「受胎告知」も見たかったけど、ここはメディチ家やフィレンツェの歴史で重要な場所なので絶対来たかったのよね。ここの修道院長で「虚飾の焼却」とか言って美術品を焼いたジロラモ・サヴォナローラの僧房も公開されている。彼に心酔する人は多く、自ら作品を焼いた美術家もいた。それで有名なのがボッティチェリ。今「ヴィーナスの誕生」や「春」が見られるのはこれらがフィレンツェになかったからで、あったら焼かれちゃっていたかもしれない。

フラ・アンジェリコの「受胎告知」はすごく美しかった。「受胎告知」は人気のある画題で、ウフィッツィに行けばいろんな人の「受胎告知」が見られるけど、フラ・アンジェリコのはマリアがとても純な感じ。マルティーニやダ・ヴィンチと比べると表情が全然違う。ここをご参照あれ。

一般の修道僧の僧房もたくさんあって、「こんなところで暮らしてたんだ」と思うと面白い。窓に面した部屋の人はいいけど、窓なしの部屋は朝も暗くて大変だったろうなぁ。明るい修道院ライフのために全室に窓を!とかいう動きはなかったのだろうか? でも耐える要因が多いほど燃えたのかな。

サン・ロレンツォ教会とラウレンツィアーナ図書館
サン・ロレンツォ教会とラウレンツィアーナ図書館の入口は別になっていて、どちらでも双方のチケットを買える。
ラウレンツィアーナ図書館
ミケランジェロが設計したラウレンツィアーナ図書館の階段と内部。よくこの階段が取り上げられますが、ミケランジェロが設計したのは階段だけではなく図書館の内部も。その時々で本の展示をしていて、昔の本って豪華で美術品のよう。
サン・ロレンツォ教会
今や撮影できなくなったサン・ロレンツォ教会
アカデミア美術館の予約こちらに詳しく書きましたのでご覧ください。(別窓が開きます)
ミケランジェロ ダビデ像
ミケランジェロのダビデ像。やっぱりアカデミア美術館にはこれくらいしか見るものがないなぁとつくづく思った。

念願のラウレンツィアーナ図書館

ラウレンツィアーナ図書館はミケランジェロが設計した図書館で、サン・ロレンツォ教会と隣り合っている。前回来たときは「図書館見るんだ!」と思っていたのに、教会を見ているうちに忘れちゃったという間抜けな経験から、まずは図書館から見学することにした。

ミケランジェロの設計した階段はいかにもルネサンスっていう無駄のない、でも流線が美しい階段で、図書館内部も天井やイスなど木の彫刻がお見事だった。ちなみに設計はミケだけど、図書館の実際の建築は別の人がやっている。

サン・ロレンツォ教会

次は横に建っているサン・ロレンツォ教会。もともとあった教会をメディチ家のコジモが改築させたもので、以降メディチ家の菩提寺(寺じゃないけど)のようになった。

チケットもぎりの人の「No photo. No video」という言葉に

がぁ〜ん

以前来たときは写真撮れたのに!!! こうしてどんどん撮れない場所が増えていくんだ。ショック。前回イタリア旅行のデジカメデータが破損して2万円かけて修復して、その費用に涙がチョチョ切れたけど、修復しておいてよかったとしみじみ思った瞬間だった。だってもうお金を積んでも撮れないんだもの。

アカデミア美術館ふたたび

アカデミア美術館を11:30に予約してあって、40分の空き時間があったので一旦宿へ戻ることにした。お宿はサン・ロレンツォの裏手からすぐの場所。中心地に宿を取る便利さをかみしめる。

宿でトイレも済ませ、予約の15分前にアカデミア美術館に出発した。5分で着いたが、

げげーーーッ

ってくらい長い行列ができていた。前来たときも行列が長かったけど、それ以上だ。予約者の列は別のところにあって短かったけど、不可解なのはチケットを握りしめた別の行列ができていること。ウフィッツィみたいに予約があってもだいぶ並ぶようならもうキャンセルしてしまおう。昼前だけどもう足がヘトヘトなのだ。

15分以上は待たないわよ!

しかし直前まで動かなかった列が11:30になると一気に動き、予約をキャンセルせずに済んだのは喜ばしい。日本から高い電話代を払って予約をしたことだしね。

今回もダビデの周りをグルグル回った。見る角度で彫刻が表情を変えるのが面白い。ダビデの右手が実際に石を握っていたんだ! 前回も像の周りをグルグル回ったのに気づかなかったよ。炎天下の40分行列で注意力が低下していたとみえる。

ガイドブックでここに2階があると知ったので行ってみたけど、まぁスルーしても一向に構わないって感じだった。それにしてもこの2階に気づく人ってどれくらいいるんだろうか? だって階段がブックショップの先だよ。そのブックショップだって「Exit」って表示をたどった先にあるので、まさかその先に2階があるって思わないよね。
案の定お客は少なかった。

メディチ・リッカルディ宮
ルネサンス様式のメディチ・リッカルディ宮
イノシシ
市場にあったイノシシ象。ミュンヘンにあるのとそっくり! 実はカナダにもこのイノシシ像があるって話。元は何なんだろう? ラッキーアイテムらしくみんなが触るところが剥げて金色になっている。

メディチ・リッカルディ宮

次はメディチ・リッカルディ宮。ここのウリは「東方の三賢王の礼拝」というフレスコ画。色がきれいで写真が撮れないのがなんとも残念だ。(「東方の三賢王」って「東方の三博士」と違うのかしらん?)

1階にはこのフレスコを解説するハイテク部屋があって、大きなモニタに向かって説明を聞きたい人物を指さすと解説が流れるようになってる。
でもね、指さしがヘタだと流れないの。
もしくは違う人物の解説が流れるとかね。
なぜそれを知っているかは、書かずともご想像いただけることでしょう。

フィリッポ・リッピの聖母子像もお見逃しなく。幼いキリストのむちむちした足がなんともかわいらしい。

お腹もすいたし、とことん足が疲れたのでここでお昼休憩をとることにした。フィレンツェ名物のリボッリータというパンと野菜のスープを食べてみたかったので、ガイドブックでチェックしておいたレストランへgo。腰掛けてまずは水をオーダーし、メニューを見ると

あれ?リボッリータ見あたらない。

ウェイターさんに尋ねたら

なぬ、冬しかやってない?

がっくり。これが食べたくてこの店に入ったのに。季節商品なら一言書いておいてほしかったです>る○ぶ

ミケランジェロの墓
サンタ・クローチェ教会にあるミケランジェロの墓
ブロンズィーノ
宗教画としては肌の描き方がエロティックすぎるブロンズィーノの絵

予定外のサンタ・クローチェ教会

今までのところが早く見終わったので、予定していなかったサンタ・クローチェに行ってみることにした。パラティーナ美術館は並びたくなかったので閉館近くに行こうと思っているのだ。

休憩を取っても足が疲れていたのでベッキオ橋からミニバスに乗った。教会まで行くと思うんだけどどこで降りたらいいのか分からず、「行きますよね?」と運転手に確認すると、折り返し地点でしばらく停車して逆方向に行ったところにあるという。外をにらんで「ここだっ」って場所で降りた。サンタ・クローチェ前は広場になっているのでわかりやすい。

中は意外と広く、ミケ、マキャヴェリ、ガリレイ、ダンテなどの墓があって、じっくり見ているとあっという間に時間がたってしまう。ところで、ここにブロンズィーノの描いたキリスト復活の絵があるんだけど、この人って宗教画はやめておいた方が良かったよね。なんか肌の描き方がなまなましくて宗教画としてはどうよ?と思われる。君にはキューピッドがヴィーナスにチュウしている絵(ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵)が合ってるよ。

ラファエロの「子椅子の聖母」
ラファエロの「子椅子の聖母」。あ〜、このむっちりしたアンヨがかわいいこと。
ティツィアーノの「懺悔するマグダラのマリア」
ティツィアーノの「懺悔するマグダラのマリア」。実物を見ると髪の描き方の美しさに驚く。人物の輪郭がはっきりと描かれずぼかしてあるのも美しい。
日暮れのフィレンツェ
日暮れのフィレンツェ
ヴェッキオ橋
ライトアップしたヴェッキオ橋

パラティーナ美術館

ガイドブックに載っている簡単なバスルート図によると、サンタ・クローチェの前からピッティ宮方面にバスが出ているはずなんだけど、バス停がない。海外旅行で困ることのワースト10に、バス停が見つからないってのを入れたいところだ。しょうがないので歩くことにした。道が単純なのが救いだが遠かった。

思惑通りピッティ宮のチケット売り場は空いていた。パラティーナ美術館のみのチケットというのはなくて、必ず何かと組みになっているというのが憎い。パラティーナ入りで一番安い「パラティーナ美術館&モダン美術館」は11.5€ なり。モダン美術館いらないから安くしてくれないかな。ボーボリ庭園は時間もないし遭難しそうなので止めておく。

やはり印象的なのはラファエロの聖母子だった。むっちりなキリストがかわいい。あとティツィアーノのマグダレーナもいい。しかし日が暮れてきて、もっと早く来れば良かったと後悔した。暗くなってきたにもかかわらず、係員がブラインドを閉めるんで部屋がよけい暗くなる。照明もすごく暗いので絵の色がわからないよ! 絵だけじゃなくて豪華なお部屋も公開してるんだけど、カーテンとかの色がもうぜんぜん見えないって感じ。暗すぎだよここ。

ピッティ宮の前からバスが出ているはずなのに、またもや右にも左にもバス停が見あたらず、結局歩いて帰ることにした。アルノ川まで来ると良い具合に夕焼け。しばらくここで暮れていく様子を楽しんだ。ちょっと寒かった。

あーあ、バスのチケットがあと1枚残っているんだけど、使い切れないなぁ。 小腹が空いたので宿の近くでワッフルを買って夕食とする。明日はローマに移動するので荷造りして0:00就寝。

サン・マルコ美術館 4€
ラウレンツィアーナ図書館&サン・ロレンツォ教会 5€
アカデミア美術館 13€(予約料3€含む)
メディチ・リッカルディ宮 5€
メディチ・リッカルディ宮のミニガイド 1€
昼食 22€
サンタ・クローチェ教会 5€
パラティーナ美術館 11.5€
ワッフル 3€
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