= ヴァチカン美術館 [2] =

ヴァチカン美術館最大の見所はシスティーナ礼拝堂。美術館の一番奥にあり、サン・ピエトロ大聖堂に一番近い場所にあります。ミケランジェロが描いた旧約聖書をモチーフとする天上画と壁画「最後の審判」で有名です。ミケは彫刻家を自認していたので絵画を描くのは嫌がっていたんですが、最高権力者には勝てずこの仕事に着手しました。

システィーナ礼拝堂、ミケランジェロの「天地創造」

システィーナ礼拝堂の天井画、ミケランジェロ「天地創造」。神とアダムの指先が今にも触れそうな霊感に満ちた絵は特に有名です。

天井画と壁画は描かれた年代が違っていて、天上画がユリウス2世の命により1508-1512年に描かれ、壁画はクレメンス7世の命により1532年に描くことが決まりました(実際の作業は1536-1541年)。天上画の制作は過酷で、足腰への負担もさることながら、後に失明に至ったのは天井から流れ落ちる絵の具のせいだったと考えられています。

システィーナ礼拝堂、ミケランジェロの「最後の審判」

システィーナ礼拝堂の壁画、ミケランジェロ「最後の審判」

壁画は日本テレビの費用負担で1980-1994年にかけて修復されました。古い美術書を見るとロウソクのすすでかなり汚れていたんですが、今では見違えるような鮮やかな美しい色を取り戻しています。

見落としがちですが、絵画館もお忘れなく。入口にあるミケランジェロの「ピエタ」のコピーが目印です。本物はガラスケースの中に納められているので、サン・ピエトロでは見られない角度のお写真をご紹介。

ミケランジェロの「ピエタ」コピーミケランジェロの「ピエタ」コピーミケランジェロの「ピエタ」コピー
メロッツォ・ダ・フォルリの「音楽を演奏する天使たち」

メロッツォ・ダ・フォルリの「音楽を演奏する天使たち」。ローマのサンティ・アポストリ教会を飾っていたフレスコ画の断片です。

フォリーニョの聖母(ラファエロ)キリストの変容(ラファエロ)聖母の戴冠(ラファエロ)

ラファエロによる3枚の絵。左から1)「フォリーニョの聖母」、2)「キリストの変容」、3)「聖母の戴冠」。制作年代は3)→1)→2)の順で、キリストの変容は晩年の作でマニエリスムのスタイルに移行しています。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「聖ヒエロニムス」ヴェロネーゼの「聖ヘレナ」

【左】レオナルド・ダ・ヴィンチの「聖ヒエロニムス」、未完の作です。【右】ヴェロネーゼの「聖ヘレナ」

ヴァチカン図書館

ヴァチカン図書館

ラオコーンピオクレメンティーノ美術館の「ラオコーン」。教科書にも載っているとても有名な彫刻です。生で見てもなんだか変なポーズ。

ボルジアの間ラファエロの間をさらに奥に進むと、重厚ですが他の部屋より修復がちょっとおざなり?って感じのお部屋があります。そこがボルジアの間。教皇アレクサンデル6世がピントゥリッキオに装飾させた部屋です。チェーザレ・ボルジアのファンには心ときめく場所ですが、願わくはもうちょっときれいに修復してほしい。


サンタンジェロ城→

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