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バスは東へ日は西へ−名所案内編−(1)

最終修正日:1998年10月22日

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イスタンブール

早朝のエザーン(イスラムのお祈り)で一旦目を覚ましたら、二度寝をしてからさあ観光だ。イスタンブールという街はまさに東と西が出会う街。半分はアジア、半分はヨーロッパなのである。イスラムという共通項でアラブと一緒にくくられがちだが、街行く人を見ればアラブとは明らかに違う。トルコの人も自分たちはアラブとは違うと思っている。人種的に見るとまるでヨーロッパ人(ちょっと変な言い方ですね)のような人も多い。

意外なことに私たちが「いわゆるトルコ人」としてイメージするような人たちがあまりいない。ここに着くまで、私は成人男子はすべてヒゲを生やしているのだと思っていた。車窓から眺めているとヒゲの男性はあまり見られない。服装も普通の洋服だ。女性でスカーフをかぶっている人は少数派で、イスラムのずるずるした服を着ている人はたった1人しか見なかった。

もしかしてここがイスタンブールだからかもしれない。だいたい都会というものは何事も進んでいるものだ。とにかくアラブの国の一つというイメージは初日で完全に崩れた。

ところで、イスタンブールの主な観光名所はヨーロッパサイドに集まっている。ヨーロッパサイドは、金角湾によってさらに旧市街と新市街に分けられる。旅行者がまず行く場所といえば、この旧市街だ。以下紹介するのは歩いて見て回れるご近所さんの見所だ。

ブルー・モスク(正しくはスルタンアフメット・ジャーミイ)
ブルー・モスクというのはモスクの内部が青いイズニック・タイルで飾られていることからきている。ただ青の比率はそれほど高くはなく(と私は思う)、どちらかというと青の色彩より赤の色彩の方が目に入ってくる。外側は全く青くはない。モスクには必ずミナレットという尖塔がついているが、ここの最大の特徴はミナレットが6本あることだ。ミナレットの本数はモスクの規模によって違い、小さいところだと1本しかないところもあり、大きいモスクは4本が普通だ。靴を脱いで中に入ると、こう言ってはなんだが臭くてうるさい。うるさいのは観光客が多いからで、臭いのは絨毯がしきつめてあるので足のにおいがするからだ。言うまでもないが、イスラムでは偶像崇拝が禁止されているので、内部は特に何があるというわけでもない。ここにお祈りの人が勢揃いした様子はさぞや圧巻だろうが、お祈り中は立入禁止である。ちょっと感慨に耽るには条件が悪いぞ(西洋の教会とかってもっと静かなのに.......)。入るときスカーフをかぶらなければならないのかと思っていたが、ここは必要ないようだ。

アヤ・ソフィア
アヤ・ソフィアはブルー・モスクのすぐ向かいにある。ビザンチン時代(イスタンブールがコンスタンティノープルと呼ばれていた時代)、アヤ・ソフィアはギリシャ正教の本山だったが、オスマン・トルコ時代にモスクに改装された。だからアヤ・ソフィアのまわりには上で紹介した尖塔(ミナレット)がある。中に入るとアラビア文字が書かれた円盤がぶらさがり、片やキリストのモザイク画もある。私が行ったときは内部を改修中だったので、ちょっと情緒がありませんでした。多分教会だったときはきらびやかだったのだろうが、それも漆喰で塗り固められてしまったので見る影もない。天井がモザイク画のような点描状になっているのに輝きがないのは、そのせいだろう。ここは現在はお祈り等にはつかわれず博物館になっている。

トプカプ宮殿
オスマン・トルコのスルタンの宮殿住居。巨大なエメラルドが埋め込まれたトプカプの短剣を含む宝物が展示されている。中国と日本の陶磁器の展示もあるが、これはあまり見る価値がない。ほんとに中国製?日本製?誰かがまねしてそれ風に作ったんじゃないの?っていう品で、絵柄が変。日本製は「これが伊万里?絶対嘘!」とか思いましたけど。ここは別料金になるがハレムを見ないとつまらないと思います(私たちは見れなかった)。他にはマホメットの遺品とかが展示されている(Prophet Mohammedって誰かと思いましたよ)。

この3つが徒歩圏内の超有名・定番名所だ。トプカプ宮殿からは金角湾の様子が見られる。トルコの家は屋根が茶色で統一感があるので、遠目に眺めるととても美しい。(近くから見ると壁が古びていたりして汚いところも結構あるが。)実はこのご近所にもう一つ見所がある。

イェレバタン・サライ(地下宮殿)
何のことはないビザンチン時代に造られた地下貯水池なのだが、内部が宮殿のようなのでこういう名前でよばれているそうだ。確かにその名前の通り、コリント式の円柱がずらりと並び、天井がアーチを描いている様子が宮殿のようで、ライトアップされている部分もあり見応えがある。ちなみに奥の柱の下にはメドゥーサの首が据え付けられている(2つあって1つは横向き、もう1つは上下逆さまになっている)。

さて、旧市街ではやはりバザールを見逃してはならない。一番有名なのがグランドバザールだが、かなり物が高いそうでガイドの人もここでは買わないと言っていた。ただ見てまわる分には規模が大きいし面白い。メインの通りは貴金属店が並び、きれいだが退屈だ。さっそく横道に入ってみよう。いろいろな通りがあるので方向感覚を失わないように! 横道はチャイセット(トルコのティーセット)、革製品、スパイス、陶器、銀製品、絨毯などさまざまな商品を扱う店がひしめいていて、ちょっとあやしげな雰囲気をもっていて面白い。

さて、新市街の最大の名所は、やはりドルマバフチェ宮殿だろう。トプカプ宮殿が老朽化したため新たに造られたスルタンの宮殿だが、現在も公式レセプションに使われているということで、かなり豪華なようだ。ようだって言ったのは、ここにはツアーでは行っていないからで、ああ行きたかったなぁ。見学はガイド付ツアーのみで英独トルコ語のガイドがあるそうだ。

イスタンブールちょっと横道

トルコに来たらやはりベリーダンスを見よう! 想像していたより細身のダンサーが多いが(ま、場所によって違うだろうけど)、出るところは出て引っ込むところは引っ込んでいるナイスバディ。踊りは後半になるにつれて上手な人が出てくる。前座はどこでもやはり新人か。それにしても、よくああも腰を動かせるものである(あんがい腰痛持ちに良い運動になったりして。鍛えられそう....)。トルコ独自の楽器がいろいろ見られて、踊りだけじゃなくて演奏も楽しめます。私たちがいったところはダンスの他にも歌のショーがあったが、トルコ語、英語、独語、仏語、日本語で歌っていました。さすがイスタンブール。いんたーなしょなるだ。(でも「さくらさくら」では今時の日本人はノレないと思うよ。)



遺跡めぐり

「トルコ」っていうと皆さんは何があると思いますか? まあ、イスラム建築っていうのはすぐ思い浮かぶでしょうが、他に何があるでしょう。知っている人は、カッパドキアなんていうのが思い浮かぶでしょう。カッパドキアはトルコ旅物語のindexページに写真を使ってある、奇岩で有名な観光名所です。その他には? 実はトルコはギリシャ・ローマの遺跡の宝庫! え、これってトルコにあったの?っていう遺跡がたくさんあるのです。以下はそういうものをご紹介。

ちなみにトルコは鉄道網があまり発達していないので、観光者の移動は主にバスになる。以下の遺跡をすべて回りたい方はバスで移動せざるを得ないので、1日のかなりの部分を移動にとられることを覚悟いただきたい。私のお勧めは遺跡はどこか1つくらいにしぼることだ。遺跡って目で見ると違いがあるといえばあるが(でも似ているよ)、後で写真で見るとどれも同じに見えて面白くないことをここに明記しておく。遺跡を見て回るときは、帽子&サングラス&水を持ちましょう。暑いし、まぶしいし、暑いし、暑いし.....(笑)

なお、どういうふうに回ったかを具体的にお知りになりたい方は旅行日程をご参照下さい。

トロイの遺跡
トロイはチャナッカレという町から近いので、とりあえずイスタンブールからチャナッカレまで移動する(340kmの大移動)。トロイの木馬の話をあえて説明する必要もないと思うので省略するが、ここは実は第1市(BC3000〜2500年)から第9市(BC1000〜AD600年)までが築かれた場所である。ホメロスの叙事詩「イリアス」に描かれたトロイはこのうちの第7市にあたる。古い時代の遺跡は土台くらいしか残っていない。木馬のレプリカがあり、中に入れる。ホメロスに特別な思い入れがある人以外は、ここはパスしてもいいかも。チャナッカレは小さな町なので、あまりいいホテルがない(ようだ)。

ペルガモンの遺跡
ルートとしてはチャナッカレからトロイを経由してペルガモン(今はベルガマという町)へと到る(全部で250kmの移動)。ここはベルリンにあるペルガモン博物館に行ったことのある人には(これから行こうと思っている人にも)、ひときわ面白い。なぜならペルガモン博物館に展示されているゼウスの神殿は、ドイツがここから持っていったものだからだ。だからここのゼウスの神殿は土台しか残っていない。アクロポリス(高いところにある街の意)にはトラヤヌス神殿などのほか斜面を利用した野外劇場がある。ガイドのムスターファはなかなか愉快な人で、「皆で歌を歌いましょう」と言うので、野外劇場ではツアーの皆で合唱してしまいました(笑)。声が響くように造ってあります。このすぐ近くにアスクレピオンというローマ時代の医療センター跡があるが、ここは心理治療に重点をおいていたそうだ。

遺跡の観光はすべて徒歩。アクロポリスなんて高いところにあるので、ちょっとした山登りだ。かなり足が疲れたので、この夜は足爽快シートを貼って寝ることにした。足爽快シート--これも持っていって大助かりだった品だ。

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