現地事情旅日記写真Menuへ戻る

(4)

最終修正日:2000年1月9日

[前書き] [] [] [] [] []

仮名一覧Who is who ?
保子ちゃんツアーに1人で参加している女性
モモヨさんツアーの添乗員
ムスターファトルコ人のスルーガイド

kazari.gifムスターファの言うことには(1)

 ここでスルーガイドのムスターファ(仮名だよーん)の紹介をしよう。

 それは彼が以前日本語をちょっと勉強しただけの頃のこと。日本人をガイドしてくれないかというバイトが入った。決まった所につれて行くだけだからと引き受け、暗記した「何でもご質問下さい」という例文を最初にお客さんに向かって言ったそうなのである。当然お客さんは怒涛のように彼に質問をあびせる。

 ところが彼は本当にチョットだけしか日本語を勉強していなかったので、まったく答えられなかったそうなのだ。そのツアー客の中に「自分の家にホームステイに来なさい」と言ってくれる男性(以下K氏と呼ぶ)がいた。

 K氏を頼って、ある日彼は日本に行くことにした。成田に着くと、ちょうど外国人の不法入国や不法労働が問題だった頃なので、彼は係官にかなり厳しく審査されることとなった。

 K氏のことを話すと、係官はK氏の家へ電話をかけたのだが、その時K氏は亡くなっていた。ツアーで初めて会っただけのガイドに「ホームステイに来い」と言えるK氏がただ者でないのなら、その奥様もただ者ではなかった

 彼女の方はムスターファに会ったこともないのだが、夫が約束したのならと、彼を迎え入れることにした。奥様は全く英語を話さないそうで、ムスターファはステイ中彼女の生活を見て日本の生活習慣と言葉を習得したそうなのである。こうして彼は、現在達者な日本語をあやつるツアーガイドをしているわけだ。

 日本のツアー客は、70%が女性だという。彼女たちに「旦那さんはどうしているんですか?」と尋ねると、「主人は今働いているんですの、」と楽しそうに答えるそうだ。ムスターファは、日本人に生まれるなら女性になりたいと言う。


turkey20.jpgキリスト教徒の隠れ協会
(カッパドキア)


kazari.gifムスターファの言うことには(2)

 トルコでは結婚はお見合恋愛のそれがある。

 お見合は、男性側の家族から女性宅の訪問の申し込みで開始される。女性宅では、申し込みがあると家の大掃除をする。とくにカーペットの下などは念入りにしなければならない(実は男性側の家族が、こっそりカーペットの下がきれいかチェックするそうなのだ。もちろんこっそりですけど)。

 さてお見合の日。女性はおいしいトルコ・コーヒーが入れられるかを、まずチェックされる(でも台所で入れるので、こっそりお母さんに手伝ってもらたってわからんのだ)。

 お見合では女性はyes/noを言える立場にはない。じゃあ、

相手が気に入らなかったらどうするか?

 男性側の家族でもっとも権限があるのは、実は男性の母親である。そこで男性が気に入らない場合は、そのお母さんのコーヒーにを入れる。お母さんは

「塩=花嫁はうちの息子が気に入らない」

と解釈して、後で家族会議をするときにやんわりと断る方向に話を進める。塩を入れられたとは、もちろん言わない。あの嫁は将来太りそうだ、とか、あまり優しくなさそうだ、とか言うだけ。(と言っても、トルコ女性は20歳そこそこで結婚して子供ができると太り始め、28歳くらいになるともうオバサン体型になるそうだけど。←ムスターファが言ったんですよ) 息子は母親の言葉には逆らえないので、破談となる。

 ところで男性側はお見合の席で何をチェックするかというと、家がきれいかとか、花嫁は優しそうかとかなんだけど、ポイントは花嫁の母らしい。親を見れば子が分かるってことですね。

 9月は結婚シーズンで、私たちもツアー中結婚式にあちこちで遭遇しました。ムスターファは結構冗談を言う人なので、塩の件は本当か疑わしいが、本人は「本当です」と言っていたので一応ご紹介。



kazari.gif我が愛しの地

 そもそも私がトルコに行きたいと思ったのは、何年か前「科学朝日」という雑誌に載ったパムッカレの写真を見てからだ。ちなみに科学朝日は私の職場の図書館においてある一番やわらかめの雑誌だ。一番やわらかいといっても、私にとっては十分難しい雑誌だが、中には取っつきやすい記事などもある。パムッカレは多分、自然にできた不思議な風景とでもいうコンセプトで紹介されていたのだろう(だいぶ前なのでよく覚えていない)。

turkey13.jpg石灰棚
(パムッカレ)
マイ・ラヴ

 そういうわけで、パムッカレは何年越しかのあこがれの地。自然を目的に旅行したのは、唯一トルコだけである。

 ショックだったのは、パムッカレが1997年にユネスコの世界遺産に認定されたため、石灰棚へ入れなくなってしまったとAB-ROADに書いてあったことだ。

 ところが全く入れないわけではなく、足を浸すくらいだけど入れる場所があるのである。

 ところで、パムッカレは日程表では9/14の午前中に行くはずだった。ところがツアーではよくあるのかもしれないが、13日のうちに石灰棚に行って、14日の朝はゆっくりにしましょう、ということになった。13日はイズミールからエフェソスの遺跡観光をしながら、250km移動しなければならない日で、しかも予定に入っていなかった「マリアの家」に寄ったり、革製品の店に寄ったりしたので気が気ではない。

 もちろんトルコはこの時期まだ日がかなり長いので、暗くなる心配はないにしても、光線の影響というのは大きい。夕方ではもしかしたら、あまりきれいに見えないんじゃないかしら?



turkey12.jpg石灰棚
(パムッカレ)


kazari.gifその名はパムッカレ

パムッカレはきれいだった。

少なくとも肉眼では。まぶしくてもサングラスはかけない。だって生で見たいから 自由時間を40分くらいもらったので、石灰棚の上を裸足で歩く。水着でドボンはもう無理だが、ごつごつした石灰岩の上を歩きながら所々で足をパチャパチャする。

 ってことで気は済んだ。でもね〜写真が心配。石灰棚の一番絵になるところを撮ろうとすると逆光だし、といって反対側から撮ろうとすると陰になって暗い感じがする。ここの写真が失敗するのは嫌だ。なんといっても数年越しの愛ですから。やはり明日の朝1人でもう一度来るしかない?

そして翌朝。

 遅めの朝ご飯を食べて、うーん、うーん、どうしよう、と悩んだ挙げ句、

やっぱり行く!!

ことに決めた。ホテルから石灰棚までは車で10分強の距離だ。

 ホテルの前にタクシーが停まっていないかしらと見て回ったが、一台もいない。フロントの人に「タクシー呼んだら、何分くらいで来てくれる?」と聞くと、「多分5分かそこらだろう」と言う。この辺は都会というわけではないので、呼ぶだけで何十分もかかったら困るが、それくらいなら大丈夫。フロントの人にタクシーを呼んでもらい、出かけることにした。

 もんもんと悩んだ訳は他でもない。タクシーに1人で乗りたくないからだ。旅先のタクシーって、遠回りされたりボラれたり恐いじゃないですか。ガイドブックにも、「メーター制なのに、メーターを使わないで法外な請求をされることもあるので注意」とか書いてあるし。しかし他に手段はない!?



↑ topへ

続きを読んでみる?


現地事情旅日記写真Menuへ戻る