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ウエストミンスター寺院(Westminster Abbey)

イギリス王家の戴冠式が行われることで有名なウエストミンスター寺院。故ダイアナ元妃の葬儀もここで行われました。今の教会の始まりはエドワード懺悔王がデーン人に追われて追放された際に「王としてイングランドに戻れたらローマに巡礼する」と誓ったことに始まります。実際は政情不安のため巡礼に出られず、代わりとして聖ペテロに捧げる聖堂を建てることでローマ教皇に許しをもらったとか。

美術館や博物館の入場料が無料(寄付制)のロンドンですが、その代わりにばっちり入場料を取られるのが教会です。ちなみにウエストミンスターの入場料は2007年3月現在で10£。く〜 そして内部のツアー参加料は5£。く〜 オーディオガイドで見学することもできますが、ツアーに参加するとセルフでは入れないところにも入れるのです。

すっごく残念なことに内部は撮影禁止。ヘンリー7世の聖母の礼拝堂っていうのが一際きれいなんですよね。ちなみにヘンリー7世は自分がここに埋葬されたかったため増築したのがその礼拝堂なのです。ここに埋葬されたいという王族は多かったのですが、満員御礼のため増築を重ねる必要があったそうです。

ウエストミンスター寺院 ウエストミンスター寺院
ウエストミンスター寺院 西正面
塔を裏側から見るとこんな感じ
ウエストミンスター寺院 ウエストミンスター寺院
北正面 見学はここから入ります。
入り口上の彫刻
ウエストミンスター寺院 ウエストミンスター寺院
北正面の聖母子像
中庭
ウエストミンスター寺院
北側面

エドワードとかヘンリー7世とか言われても日本人には今ひとつピンときませんが、ピンと来る人たちにはエリザベス1世、スコットランド女王メアリ・スチュワートがいます。面白いことにエリザベス1世の墓の下には姉のメアリ1世(ブラッディ・メアリ)が埋葬されています。ややこしいですがこの人はスコットランド女王のメアリとは別人。メアリ1世はカトリック教徒だったためプロテスタントを大量虐殺してブラッディ・メアリの呼び名を得た人物。そんな人がなぜイギリス国教会の教会に、しかも妹と一緒に埋葬されることになったのやら。ちなみに初めてデスマスクを作ったのがエリザベス1世。つまりこの墓石の彫像はホントの顔ってことです。

そしてもう一つ面白いのがスコットランド女王メアリの墓。彼女はエリザベスの命で処刑されてしまいますが、後に彼女の息子がイングランド王位を継いでジェームス1世を名乗ります。ジェームスにとってエリザベス1世は母の敵なのですが、だからといってエリザベスの墓をどっかへ追いやってしまうなんてことはせず、その代わり母の墓をエリザベスのものより壮麗にすることで意趣返しをしたのでした。

ところで清教徒革命の指導者オリバー・クロムウェルも以前はここに埋葬されていました。なぜ過去形かというと、王政復古した際にチャールズ2世が父の敵であるクロムウェルの死体を墓から掘り出し、死体の首をチョンと処刑。さらにその後25年の長きにわたってさらし首にしたっていうんだからいやはや。クロムウェルの首は現在ケンブリッジのSidney Sussex Collegeに眠っています。

と、ツアーに参加するとこのような話が聞けます。

ところでAbbeyって何?
Abbeyは(主にベネディクト派の)修道院なのですが、修道院には他にもmonastery、conventという言葉があります。一般には男性の修道院であるmonastery、女性の修道院がconventと分けられるそうですが必ずしもそうじゃない場合もあるとか(ややこしい)。で、それらと何が違うかというと、abbeyは大修道院長abbot(女性ならabbess)が治める修道院でmonastery、conventより規模が大きくなるようです。ウエストミンスター寺院も元々はベネディクト派の修道院から始まっています。

2007.3撮影

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